「北側のお庭にバラを植えたい!」という方のために
北側でも成功するバラの育て方について、考えてみました^ ^!
「日陰でも大丈夫」というバラの真意とは?
よくバラの紹介で、「北側や日陰でも旺盛に生育してくれます」という文言を見かけます。
ここでは「どのバラの品種を選ぶか」というよりも、
自分の家の「北側や日陰」が、ここでいう「北側や日陰」に当てはまっているかどうかが、大事になってきます。
バラが育つ北側や日陰の条件
- 北や東に大きな建物がなく、夏の間、日の出から9、10時くらいまで4、5時間は日照が確保できる。
- 株元に陽が当たらなくても、枝を伸ばした先で日照を確保できる。
大きな建物とは2階以上のマンションなどです。道を挟んで2階建くらいの一般家屋くらいでしたら大丈夫。
春夏と秋冬では太陽の出る位置が違います。
秋冬は全く陽が当たらなくても、春夏は結構陽が当たっているはず。
一度陽の当たり方を観察してみてくださいね。
つるバラでしたら、株元に陽が当たらなくても陽が当たる位置まで枝を誘引することで日照を確保することができます。
バラを育てるなら最低3時間くらいは日照が必要
北や東に大きい建物が建っているなどして、日照が3時間以上確保できなければ、バラを育てるのは難しいです。
バラの紹介で「北側や日陰でも生育旺盛」というのは、「樹勢が強いバラなので1日の日照時間が3時間でもなんとか育ってくれる」という意味です。
株元に陽が当たらず枝先に陽を当てる場合でも、株元に陽を当てるに越したことはなく、シュートが出にくくなる可能性があります。
kasutaの庭でも、それまではなんの問題もなかった北側のバラが、道を挟んで東側に大きなマンションが建ってからは、うまく花が咲かなくなり、植え替えを余儀なくされた品種がたくさんありますf^_^;
鉢にあげて、日当たり抜群の2階テラスへ持っていくと、嘘のようにグングン生長する姿を見て、お日様の力の偉大さを知りました。
それでも北側にバラを植えるなら
- 昔からある定番の品種を選ぶ
- 四季咲きよりも一季咲きの品種を選ぶ
- 最初から長尺苗を植える
昔からある定番の品種を選ぶ
条件が悪いことをわかって、それでも北側にバラを植えたい場合、
四季咲きブランドローズよりも、やはり昔からある定番の樹勢の強い品種が失敗しにくいように思います。
日照時間が短いと、四季咲きの品種であっても花つきは悪くなります。
四季咲きよりも一季咲品種を選ぶ
四季咲きの品種というのは花を咲かせるのにエネルギーを使うので株の生長もゆっくりなことが多いです。
どうせ咲かないのなら、いっそ一季咲きの品種を選んで春の花後は株の生長に尽力してもらった方が効率がいいと思います。
最初から長尺苗を植え付ける
そして、バラの苗には「長尺苗」というものがあります。
最初から枝を長く伸ばしてある苗のことで、新苗や大苗と比べてお値段は張りますが
北側に植える場合は、日照をなるべくたくさん確保するために、最初から枝が長く、葉がたくさんついている大きな苗を植えた方が失敗がありません。
もし長尺苗が手に入らなければ、新苗や大苗をまず鉢植えで、日当たりの良い場所で大きくしてから北側に移植しても良いかもしれませんね。
↓一季咲で強健なつるバラ代表選手のピエールドゥロンサール
バラを北側に植えるメリット
強すぎる日差しから守ることができる
バラは暑さが苦手です。
最近は温暖化の影響なのか、開花時期の5月に30℃を超えることも珍しくなくなってきました。
やっと咲いたと思ったら、あっという間に花がチリチリになって終わってしまった。。なんてことも多いはずf^_^;
もし日の出から4、5時間の日照が確保できるなら、バラの生育にはなんの問題もないし、午後から日陰になるなら、北側のバラは、南側よりもむしろ好条件なんじゃないかな〜と思います。
写真がきれいに撮れる
咲いたバラを写真に収めるときも、やはり日差しに邪魔されず、日が陰ってからが好機です。
そう思うなら本当は、朝日が昇り始める頃に撮れば最高なんでしょうけど、
そう簡単に早起きできるものじゃありませんからねf^_^;
日陰の方が美しく咲くバラ品種リスト
- バイオレット(一季咲ランブラー)
- ペッシュボンボン(四季咲きシュラブ )
↓こちらの写真は「バイオレット」
バラの紹介には「半日陰の方が、花の鑑賞にはいい」と書いてあります。
半日陰に植えることで日差しに邪魔されず、ゆっくりと褪色を楽しむことができます。
デルバールの「ペッシュボンボン」は日当たり抜群のところで育てた時
複色が強く出てしまい、くどい印象の花になってしまうので
半日陰くらいの場所で育ててあげると、ベースのクリーム色にほんのりピンクがのって
本来の美味しそうな魅力を引き出してあげることができますよ。
ぜひお試しあれ🎵
コメント