バラを育てるなら地植えと鉢植えのどちらがいい?

バラの育て方

バラを育てるなら地植えと鉢植えどちらが良いのか?

地植え鉢植えどちらでも育てられる

まず、バラは地植え鉢植え、どちらでも育てられます。

どちらかじゃないとうまく育たないということはありません。

どちらにもそれぞれメリットデメリットがありますし、用途によっても使い分けられます。

バラの地植えのメリットデメリット

地植えのメリット

大きく育ち、バラ本来の魅力を発揮しやすい

とにかくバラが大きく、ダイナミックに育ち、バラ本来の魅力を発揮できるという点では地植えにメリットがあります。

鉢植えではやはり生長に限界がありますので、大きな壁面やパーゴラに這わせたいというときはやはり地植えした方がいいと思います。

毎日水やりしなくていい

地植えの場合、真夏以外は水やりをする必要がありません。

植え付け直後は根付くまでに多少手をかけてやる必要がありますが、一度根付いてしまえば、めったに枯れることもなく毎年花を咲かせてくれます。

もし旅行がちで毎日水をあげられない、などの場合は地植えをオススメします。

before 引っ越し直後で地植えされたバラの新苗ちゃんたち

after 1年後にはフェンスを覆い尽くすほど大きくなりました!

地植えのデメリット

手をかけない分、花付きが悪い

毎日水やりしなくて良いぶん、どうしても目が届かなくなりがちです。

病気や虫に気がつかず、ほとんど葉っぱが落ちてしまうことも。

そうなると、やはり四季咲きの品種であっても花付きは落ちてしまいます。

バラが大きくなりすぎる

育てられるか、の心配よりも大きくなりすぎる方の心配をしなければなりません。

大型になる品種を狭い場所に植えてしまった場合、どんどん枝が伸びて通路の邪魔になるなど弊害が出てきます。

棘もするどいので服などにも引っかかり、家族にも大不評。

来年この枝に咲いてくれるかも、と思うとなかなか切れないんですよね。

鉢植えのバラ メリット、デメリット

鉢植えのメリット

コンパクトに育てられる

上述した通り、大型になる品種でも鉢植えで根を制限してしまえば、大きくなりすぎず管理することができます。

場所の移動ができる

陽の当たるところへ出しておいたり、雨の時は軒下にしまったり。

バラは雨に当てると黒星病を発症しますので、雨に当たらないように対策できることは大きなメリットです。

株を生長させたい時は思いっきり日の当たる場所へ、花が咲いたら玄関アプローチへ、など自由自在。

鉢植えのデメリット

毎日水やりする必要がある

毎日の水やりは欠かせません。

夏に長期で旅行に行く時などいつも頭を悩ませます。

冬の土替え作業が重労働

地植えは中耕して肥料を漉き込むだけなのに対し、鉢植えの場合、土を丸ごと替えなくてはなりません。1鉢2鉢なら大した作業ではないですが、10鉢を超えてくると1日がかりのなかなかの重労働になります。

コガネムシに入られると枯れてしまう可能性も

コガネムシの幼虫に入られてしまうと、鉢の中という制限された空間で根こそぎ根を食べられてしまうので、地植えよりもダメージが大きくなることが多いです。

夏の終わりくらいに葉が急に黄変してくるなど、異変を見逃さないようにしましょう。

地植え鉢植えそれぞれのメリットデメリットを踏まえて使い分ける

地植え鉢植えそれぞれのメリットを踏まえて、それぞれの品種を選んでいきます。

地植えに向くバラ 大型になる一季咲のつるバラ

地植えのメリット活かすため、大型のつるバラを地植えしてパーゴラやフェンスに絡ませます。

一季咲の品種を選べば、多少手が行き届かなくても、どうせ次の春まで咲かないので気持ち的にも気が楽です。

逆に一年に一回しか咲かないからこそ、株はパーゴラの天井に届くまでに大きく生長し、春には夢のような景色を見せてくれるのです。

地植えにして、あまり手はかけないと割り切ります。

鉢植えに向くバラ ブッシュ〜シュラブ の四季咲きのバラ

鉢植えではあまり枝を長く伸ばさない品種、ブッシュ〜シュラブ タイプのバラを選ぶといいでしょう。

鉢植えで毎日水やりが必要なのに、次の春まで咲かないとわかっている一季咲きのバラでは心が折れるので、剪定のたびに花をつけてくれる四季咲きのバラが向いています。

次の花が控えていると思えば、水やりしたり消毒したりの手間も楽しみに変わるというものです。

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