虫と庭をつくる 虫が集う庭 ※虫画像あり

バラの病害虫

無農薬の庭の強い味方 アシナガバチの捕食シーン

kasutaの庭にはアシナガバチがよくきてくれます。

写真はレモンについたアゲハチョウの幼虫を捕食しているところ。

持ち帰るにはちょっと大きかったようで、解体してなにやらドロドロになったものを手繰り寄せています。

アゲハチョウの幼虫はオレンジ色の触覚を出して、威嚇していましたが、その抵抗も虚しく、一瞬でとどめを刺されていました。

ひたすら卵を産み付けるアゲハチョウとその幼虫

うちには鉢植えのレモンの木があります。

ひっきりなしにアゲハチョウが卵を産みにきて、レモンの葉っぱは幼虫に丸かじりにされてしまいます。

あまりにもたくさん産みにくるので、もうレモンの花や実は諦めて、子供たちとアゲハチョウが卵から孵化して成虫になるまでの過程を観察することにしました。

卵から孵ったばかりの幼虫は消しゴムの消しカスのように小さくて、はじめのうちは黒いけど、脱皮を繰り返して、緑色の幼虫になります。

終齢の幼虫は生まれ育った木を離れ、蛹になるのにふさわしい場所を求めて徘徊します。

さなぎから羽化したアゲハチョウはすぐに飛び立つことはできず、小一時間ほど羽を乾かさなくてはなりません。

↓よく見ると緑のグラデーションが美しいデザイン。絶対さわれないけど。

卵から孵化したところから、成虫になるまで、1ヶ月くらいのサイクルで割と簡単に観察できます。

蛹になる時だけ場所を移動するので、急に玄関ポーチに現れて踏んでしまったり(!)、どこに行ったか見つけられなくなったりするので、どうしても成虫になるのが見たければ終齢の幼虫を囲ったりするなどの対策が必要ですが、うちでは見れたらラッキーくらいの気持ちで観察していました。

しかし、ここ最近庭に変化が。。

捕食者を味方に 農薬いらずの庭は3年待て

はじめのうちは、アゲハチョウの成長過程がイヤと言うほど観察できたのですが、

5年ほど経った今では、大きくなったアゲハチョウの終齢幼虫を見られることはほぼありません。

アリや蜂に見つかって、ほとんどが捕食されてしまうからです。

新築したばかりの庭というのは、まだ周りの環境に認められず、自然の調和から取り残されているような状態なのです。

最初のうちは変な毛虫が大発生したり(アゲハチョウの幼虫含め)、たくさんの薬を撒いて庭の維持ってこんなに大変なんだ!と思ったりしたものですが、5年経った今ではそんなことはありません。

新築して3年を過ぎたくらいから、アリや蜂などの捕食者がやってきて、うちでは薬を使わなくても、幼虫類が大きくなるのをほぼ見かけなくなりました。

やっと周りの環境に認められ、自然に調和できたんだとこの時感じました。

夏は毎日のようにひっきりなしに卵を産みに来るアゲハチョウ、その中でも成虫になれるのは奇跡と言ってもいいほど、ごくわずかなんでしょうね。

↓小さなアゲハチョウの幼虫がアリに囲まれているところ。

頭を持ち上げて威嚇するも、この後持っていかれちゃいました。

庭にはドラマがある

昔大好きでよく見ていたサバンナのドキュメンタリーのようなことが、決して広いとは言えない住宅街の真ん中で起きています。

自然の調和、しきたり、その中で自分もきっと生かされているんだろうなぁと、庭で小さなドラマを見るたび思うのです。

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